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この前の日曜日、昼間は真夏のような白っぽい日差しで
なかなかに暑かった。
なので、もちろん家中の窓を全開にして扇風機を回していた。
家の裏は畑なので、風が通るとかなり涼しい。
せっかく涼しいのに、わざわざ日差しが照りつける窓際に約1匹。
ただ寝てるワケでもなさそうだ。
ちょっと失礼してカーテンをめくってみた。
なんだ、毛づくろい中なのか。
ウチの♀猫は比較的マメに毛づくろいをする。
アメショ系のチャーは毛づくろいをほとんどしない。
昼間、猫の写真を撮ると瞳が線になっていて、いつも失敗した、と思う。
特にこの猫の場合はコワイ。
わっ、フレー面!
(フレーメンのことね)
撮るんじゃなかった。 夜見たらうなされそうだわ。
ただ、このフレー面は、憑き物が落ちたようにすぐに元に戻る。
まったく、あのコワイ顔で固まってしまったらどうしよう、と
真剣に心配することがある。
さすがに暑かったらしく、すぐに窓際を離れて涼んでいたが
毛皮を触ってみたら・・・熱かった。
太陽光発電みたいに、この熱を貯めておいて
冬に使うことができたらいいのに。
毎年、この時季になると、ふと口から出るAmerican Poetがある。
今日のタイトルの「悲しみのようにひそやかに」
エミリー・ディッキンソンという女流詩人の詩だ。
この詩を初めて読んだのは高校生の時か。
とても美しくて好きな詩だったのだが、いつの間にか覚えているのは
最初と最後だけになっていた。
だが、ネットというのはありがたいもので、かすかに覚えている
詩の断片から、この詩を捜しだすことができた。
「悲しみのようにひそやかに」
悲しみのようにひそやかに
夏は過ぎ去った
ついに あまりにもひそやかで
裏切りとも思えないほどに
蒸留された静けさ
もう とうにはじまった黄昏のように
または みずから引きこもって
午後を過ごしている自然
夕暮れの訪れは速くなり
朝の耀きはいつもと違う
ねんごろでしかも 胸の痛むような優美さ
立ち去ろうとする客人のように
このようにして翼もなく
船に乗ることもなく
私たちの夏は軽やかに逃れ去った
美しきものの中に
Emily Dickinson (1830-1886)
Our Summer made her light escape
Into the beautiful.
最後のフレーズが特に好きだ。
そして今年の夏は、この詩の通り
ひそやかに逃れさってしまった、という感がする。
いくら会社の帰りにお見えになるとはいえ
さすがの私もソーメンで接待をする度胸はなく
当日楽なように、と、餃子を作って冷凍しておいた。
それでも、先輩方に「鶏裂き」という作業を言いつけたのは
コワイもの知らず、ということになるのだろうか。
「ちょっとお、ワタシたち、なんでこんなことしなくちゃいけないの?」
「そうよねえ、お土産もたくさん持ってきたというのに、労働とはねえ」
一所懸命鶏を裂いている先輩二人に向かって
椿は言い放った。
「ちょっと、お姉さまがた! 遅いです!
スピードアップでお願いします!」
ああ、今考えるとなんてことを言ったのだろう・・・。
今更遅いけど。
そうこうしているうちに夕食の準備ができた。
毎度おなじみ、他人に労働させて作った涼盤三糸と
(中華風春雨と鶏とキュウリのサラダ)
それから、鶏の茹で汁を利用しての玉子とコーンのスープ。
水餃子と。
先輩方はこれがたいそうお気に召したようだった。
焼餃子も。
焦げ目が上手について、見た目はとても美味しそう。
私はちょっと鼻を高くする。
デザートはこれまたいつもの牛乳豆腐。
あら、そういえばコレの画像がないわ。
私たちが大騒ぎしながら準備をしたり、食べたりしている間
猫はそれなりに気を使って、隠れることもなく私たちの周りにいた。
ユメ、その、仏頂面はコワイからよしなさい。
見かねた接待担当が登場。
先輩、猫を抱いてご満悦。
このまま、家に連れて帰りそうな勢い。
それはやめて下さい。
そして、飼い主の気持ちを察したようで
この猫もヤル気を見せた。
見事な箱乗りを披露。
生で見る箱乗り猫に大興奮の先輩ふたり。
猫は撮影が終わるまで、きちんとカメラ目線でサービスに努めた。
だが、カメラ越しに私に向けた顔は
しっかりと報酬を要求していたのだった。
9月に入ると伊豆の海水浴場の駐車料金が無料になる。
海が特別好きなわけではないが、それっぽい雰囲気を味わいたくて
私は9月になると伊豆の海に行く。
それも最先端の下田。 弓ヶ浜。
先週は涼しかったというより寒い時もあったが
この週末はありがたいことに夏が戻ってきた。
弓ヶ浜の名前になった弓の形の砂浜。
昨年より人も少なく、まあ居心地の良いことと言ったら。
海に入った後は、弓ヶ浜の街を散策してみた。
丈の高いカンナや
見たことがない、こんな花もあった。
それにしても、この写真だけでも日差しが強いのが解るってもんだ。
こんなに晴れているが、伊豆七島は見えない。
遠くに見えるのは船。
お昼は下田漁港にある道の駅で
せっかくだからと、名産の金目(鯛)の煮付けを食べた。
これは金目の煮付けにお刺身付きの「おすすめ定食」
私は先日、大間のマグロを食べたばかりだったので
シンプルに金目の煮付けだけの定食を。
箸を入れると、身がほっくりと崩れて
甘めの味付けが、ご飯と良く合いお代わりをしたくなる。
私は「猫またぎ」になるくらいに、皮も食べるし
骨まで舐めて身を残さない。好きな煮魚に限るけど。
金目の水揚量が日本で一番多いのは、ここ下田らしい。
なるほど、そこらへんの店で食べるよりずっと美味しいと思った。
おまけに安い。
そして、この日は伊東に泊まり、夕食はイタリアンを食べた。
(食べる話ばっかり)
朝晩、めっきり涼しくなった。
9月だから、もう秋と言っても差し支えないが
普通、東京でこの時季はまだ夏だ。
だけど、ウチの一部の猫を見ると、やはり秋なのか、と
思ってしまう。
既にフリースを敷いてあるペットベッド寝ている。
とても満足そう。
このベッドの中にはおもちゃもたくさん入っているので
独り占めした気分になるのだろうか。
(夫が掃除をするのに、そこらへんに転がっているものを
なんでもここに放り込んだ結果、こうなった。)
いや、それでも、まだフリースを使う季節にはなっていない!
その証拠に、ホラ。
アイスノンタイプのクールマットの上で
ご機嫌で毛づくろいをする猫もいる。
この猫はクールマットが大好き。
ほーら、言われちゃった。
チャー、わかった、わかった。
誰もそのベッドは取らないってば。
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女主人になることを夢見つつ
4匹の猫と暮らす。
(いつの間にか5匹に)