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毎年、この時季になると、ふと口から出るAmerican Poetがある。


08f8d9c1.jpg


今日のタイトルの「悲しみのようにひそやかに」

エミリー・ディッキンソンという女流詩人の詩だ。




158a41e5.jpg


この詩を初めて読んだのは高校生の時か。

とても美しくて好きな詩だったのだが、いつの間にか覚えているのは
最初と最後だけになっていた。
だが、ネットというのはありがたいもので、かすかに覚えている
詩の断片から、この詩を捜しだすことができた。




0d6afcd4.jpg


「悲しみのようにひそやかに」

悲しみのようにひそやかに
夏は過ぎ去った
ついに あまりにもひそやかで
裏切りとも思えないほどに



40511301.jpg



蒸留された静けさ
もう とうにはじまった黄昏のように
または みずから引きこもって
午後を過ごしている自然



f2ec6bb1.jpg



夕暮れの訪れは速くなり
朝の耀きはいつもと違う
ねんごろでしかも
 胸の痛むような優美さ
立ち去ろうとする客人のように



bc9c2743.jpg



このようにして翼もなく
船に乗ることもなく
私たちの夏は軽やかに逃れ去った
美しきものの中に


                         Emily Dickinson (1830-1886)





670fc0b9.jpg


Our Summer made her light escape
Into the beautiful.

最後のフレーズが特に好きだ。



そして今年の夏は、この詩の通り
ひそやかに逃れさってしまった、という感がする。



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コメントありがとうございます。
◇うっしーさん
夏の名残が残っていて、だけど明らかに夏が終わろうと
している、という時季に思い出します。
そうそう、果物や栗が美味しくなる秋に突入ですね!


◇naomiさん
高校生の時は「なんて大人の・・・」とnaomiさんと
同じような感想を持ちましたが、あれから早〇年。
自分もすっかり大人に(笑)
こんな夏の終わり方は、私には物足りないわ。

椿 2009/09/09(Wed)22:00:05 編集
無題
暑がりな私には
今年のように、さらりと夏が通り過ぎてくれると嬉しいです。

詩・・・・
なんか、「大人の女」という感じですねー(当然?)
naomi 2009/09/09(Wed)11:20:00 編集
素敵
本当に素敵な詩ですね。

確かに今年の夏はあっという間に去ってしまいました。
秋ですね。
あ、食欲の秋だ。
ヤバイ…(;^_^A
うっしー 2009/09/09(Wed)08:33:43 編集
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