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毎年、この時季になると、ふと口から出るAmerican Poetがある。
今日のタイトルの「悲しみのようにひそやかに」
エミリー・ディッキンソンという女流詩人の詩だ。
この詩を初めて読んだのは高校生の時か。
とても美しくて好きな詩だったのだが、いつの間にか覚えているのは
最初と最後だけになっていた。
だが、ネットというのはありがたいもので、かすかに覚えている
詩の断片から、この詩を捜しだすことができた。
「悲しみのようにひそやかに」
悲しみのようにひそやかに
夏は過ぎ去った
ついに あまりにもひそやかで
裏切りとも思えないほどに
蒸留された静けさ
もう とうにはじまった黄昏のように
または みずから引きこもって
午後を過ごしている自然
夕暮れの訪れは速くなり
朝の耀きはいつもと違う
ねんごろでしかも 胸の痛むような優美さ
立ち去ろうとする客人のように
このようにして翼もなく
船に乗ることもなく
私たちの夏は軽やかに逃れ去った
美しきものの中に
Emily Dickinson (1830-1886)
Our Summer made her light escape
Into the beautiful.
最後のフレーズが特に好きだ。
そして今年の夏は、この詩の通り
ひそやかに逃れさってしまった、という感がする。
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私のこと
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椿
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女性
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読書など
自己紹介:
老後はミモザ館(やかた)の
女主人になることを夢見つつ
4匹の猫と暮らす。
(いつの間にか5匹に)
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