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実家が被災し、私自身も
帰宅困難者のひとりになったあの大震災から
昨日で1年。
ふぐすまの実家の周辺は、未だに放射線量が高く
地元の野菜はスーパーでは扱っていない。

1日をさりげなく、しかし何かしら追悼の気持ちと
あの日を忘れないためのことをして過ごしたい、と
思っていた。

朝一番に教会のミサに与る。
この1週間に知っている人が2人亡くなった。
その方たちへの祈りも捧げたかった。
1年前の震災は福音と思うにはあまりにも
酷いものだった。
そして、普通に生きていることは、決して
あたりまえではないのだ、ということに
ようやく、私たちは気づいたのだ。

この日だからやりたいこと、もあった。
自分の「非常用持ち出し袋」を作ること。

ウチには猫が複数いるので
私は基本的に自宅から離れるつもりはないが
それこそ、いつどうなるかわからないので
真剣に考えられる時に用意しておこう、と思ったのだ。


d133c6bf.jpeg

もちろん、全然甘いし足りないのだろうが
とりあえず、スーパーのチラシを参考にしたり
自分で思いつくものを入れてみた。

水、懐中電灯、防災頭巾にもなるマット。
簡易レインコート、軍手、マスク、カイロ、スリッパ、ウェットティッシュ。

電池とロープ、手回しラジオは夫のバッグにねじ込んだ。

歯ブラシ、メガネ、靴下と下着を1回分。
ガム、チョコレート、キャラメル(いや、これは不要かもしれない)

この荷物は背負いたいのだが
ウチには適当なものがないので
調達するまで、とりあえずコレに入れる。



1a3f361b.jpeg

夫のタイ土産のリボンバッグだ。

そうか、ウチはこれに複数の猫とキャットフード、トイレが加わるから
可愛さを追求していてはダメだ。
なんとしてもリュックを調達しないといけない。


簡易トイレは物置に1週間分ある。
ウチの裏は畑だから、いや、他人の畑だが
囲いさえ作れば畑で用を足すのもアリだ。
少なくとも夫はそれで充分だ。
(いや、だから他人の畑だって)
水も、ニンゲンと猫でとりあえず5日くらいは過ごせる量がある。
停電になったときのために、カセットコンロも買ってきた。

あとは気がついたものを時々足せばいいのだろうが
とりあえず、これに缶詰とカップラーメンくらいあれば
3日くらいはなんとか生きていけるような気がする。

足りないと思うものがあれば
アドバイスをお願いします。

ああ、タオルはあった方がいいな。

ついでに、どちらかの葬式を出すときのために
払い込みが済んだ互助会の証書の「ありか」も
きちんと決めて、すぐに取り出せるようにしておいた。

私はカトリック教会で式をしてくれたら
その後は散骨してくれてもいいからね。
というか、むしろその方が清清しくていいと思わない?と
夫には伝えておく。
夫は、自分は友人も少ないので、家族葬にしといてよ、と
お互いに確認をしておく。
こういう時じゃないと、軽く話せないので良い機会だ。



14時46分にはウロチョロしていた夫を呼びつけ
テレビの前で2人で黙祷をする。
実家や友達が被災していない夫には他人事だが
実家や親戚が被災した私にとっては、1年経過した今でも
胸が詰まる思いだ。


希望と言う言葉を、軽々しく口に出すことは難しいが
心の底にわずかに射した光が、次第に大きくなるように
これからも祈り続けることはできる
と、いう思いを抱いて、一日は終わった。



 

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コメントありがとうございます。
◇うっしーさん
福島は地震被害よりも原発被害という目に見えないものに
今でも翻弄されています。
美しい山河に全国の方が安心して訪れてくれる日が
一日も早く来ますように。


◇ナオミさん
私も、考え付くものを全部そろえたら、大荷物に
なってしまうので「とりあえず」のものを用意したのですが
ホント、何もないよりは良い、というくらいです。
でも、心構えや準備をしておく、ということが
大切なのだと思っています。

椿 2012/03/14(Wed)10:53:36 編集
無題
母とテレビの慰霊祭を見ながら黙祷しました。
備蓄や持出し袋、詰めるモノが色々と思いつくも、母にはとても持ち出せる重さではないという事実が(^-^;
でも、何も無いよりは良いというスタンスで
ナオミ 2012/03/13(Tue)11:43:41 編集
あまりに
悲しい日から一年が過ぎました。

でも、まだまだ復興には遠く感じます。


特に福島に残された動物達を思うと…。

人間、罪深き生き物ですね…。


犠牲者への哀悼と、1日も早い復興を祈って


合掌。
うっしー 2012/03/13(Tue)08:26:52 編集
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