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諏訪湖畔のホテルの2月の夕食。
前回と前々回のホテルとはまた違うが
このホテルは温泉の種類が豊富で
格式もそれほど高くなく、お気に入りのホテルだ。
席に着くとまもなく運ばれてきたひと皿
色とりどりの前菜。
「ねえ、2月だから節分見立てなんじゃない?
福っていう蓋の小鉢の中は豆だし、鰯に柊だよ。」と
思わず声に出して言ってしまったら
サービスしてくれたイケメン兄さんが
「はい、柊の下の海老は鬼の棍棒、だそうです」
と、ひとこと。
大豆の煮豆に昆布と鰹の出汁が染みて最高だ。
クリームチーズにスモークサーモン、筍
蟹と練り物、栗の寄せ物。
節分見立ての鰯も申し分なく、鬼の棍棒の海老も
舌の上で元気に弾む。
左にちらっと見えるのは炊合せ。
菜の花、にんじん、真蒸。
そして、例外なく「かりん酒」
お造り
カンパチ、まぐろ、太刀魚。
ウドと薄赤いプリプリした海藻が春の予感、ということなのだろうか。
諏訪湖のワカサギ、さつまいも、まいたけの天ぷら。
これは夕食会場で板さんが揚げて、揚げたてが供される。
「いくらでもお代わりをどうぞ。」と言われて
絶対にお代わりいくぞ!と密かに気合を入れる。
しかし、ワカサギは3尾もあり、ぱらりと塩で食べるのだが
油ものをそうそうは食べられない。
さらに、撮るのを忘れていたが
お造りの時に、ご飯と赤だしも先に出してもらっている。
的鯛、蕪のすり流し。
角切りの筍、山葵、菜の花。
春の味だ。
山葵を溶かした汁が美味しく、行儀が悪いが
汁もキレイに平らげる。
豆で鬼を追い出した後の立春見立て?
止椀は温かいにゅうめん。
薬味はしいたけの甘辛煮、シソ、小梅のカリカリ
卵焼き、しょうが、万能ネギ。
ツルツルとお腹に滑り込んでいく。
デザートは
ピーナッツのムース。
こちらも節分の「豆」にちなんだものなのだろう。
りんご、苺、オレンジ添え。
この他にエスプレッソ、紅茶が自由に飲め
諏訪湖を眺めながらの楽しい夕食だった。
前回と前々回のホテルとはまた違うが
このホテルは温泉の種類が豊富で
格式もそれほど高くなく、お気に入りのホテルだ。
席に着くとまもなく運ばれてきたひと皿
色とりどりの前菜。
「ねえ、2月だから節分見立てなんじゃない?
福っていう蓋の小鉢の中は豆だし、鰯に柊だよ。」と
思わず声に出して言ってしまったら
サービスしてくれたイケメン兄さんが
「はい、柊の下の海老は鬼の棍棒、だそうです」
と、ひとこと。
大豆の煮豆に昆布と鰹の出汁が染みて最高だ。
クリームチーズにスモークサーモン、筍
蟹と練り物、栗の寄せ物。
節分見立ての鰯も申し分なく、鬼の棍棒の海老も
舌の上で元気に弾む。
左にちらっと見えるのは炊合せ。
菜の花、にんじん、真蒸。
そして、例外なく「かりん酒」
お造り
カンパチ、まぐろ、太刀魚。
ウドと薄赤いプリプリした海藻が春の予感、ということなのだろうか。
諏訪湖のワカサギ、さつまいも、まいたけの天ぷら。
これは夕食会場で板さんが揚げて、揚げたてが供される。
「いくらでもお代わりをどうぞ。」と言われて
絶対にお代わりいくぞ!と密かに気合を入れる。
しかし、ワカサギは3尾もあり、ぱらりと塩で食べるのだが
油ものをそうそうは食べられない。
さらに、撮るのを忘れていたが
お造りの時に、ご飯と赤だしも先に出してもらっている。
的鯛、蕪のすり流し。
角切りの筍、山葵、菜の花。
春の味だ。
山葵を溶かした汁が美味しく、行儀が悪いが
汁もキレイに平らげる。
豆で鬼を追い出した後の立春見立て?
止椀は温かいにゅうめん。
薬味はしいたけの甘辛煮、シソ、小梅のカリカリ
卵焼き、しょうが、万能ネギ。
ツルツルとお腹に滑り込んでいく。
デザートは
ピーナッツのムース。
こちらも節分の「豆」にちなんだものなのだろう。
りんご、苺、オレンジ添え。
この他にエスプレッソ、紅茶が自由に飲め
諏訪湖を眺めながらの楽しい夕食だった。
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前回に続き、諏訪湖畔に泊まった際の宿の夕食
(前回とは違う)
この旅館は諏訪湖畔の中でも1度は泊まってみたいと
思っていた宿で、有休を取りお得プランを利用しないと
普通ではちょっと泊まれない旅館だ。
館内はかなりの広さで、浴場に行くまで
あるいは、浴場から部屋に戻るまでに
冷えてしまうほどだ。
諏訪湖の寒さは半端じゃない。
前菜はもずく、目の前の諏訪湖のワカサギの唐揚げ
紫芋の豆腐に雲丹と花山椒。
手前の箸袋の文字は、歌人、島木赤彦のもの。
炊合せは岩魚、里芋、インゲン、茄子、生麩。
器が素晴らしいね。
諏訪湖畔のホテルでは夕食時に必ず一口の「かりん酒」がでる。
(後でお品書きで確認したら梅酒でした)
お造り。
水前寺海苔のように固めた海藻がキレイだ。
席に着くと「ご飯」の釜に火が付けられる。
添えられた「寒しじみの時雨煮」は
炊き上がったご飯に混ぜるものなので
食べないで下さいね、とひとこと。
このコースの目玉のひとつ、黒毛和牛の酒蔵すき焼き。
酒粕の割り下もなかなか。締めにはうどんを入れる。
もうひとつの目玉。
野沢菜の「おやき」に蟹たっぷりのあんかけ。
蟹がたくさん入り、野沢菜のおやきも好きだが
別におやきに蟹をかけなくても・・・。
もちろん、味は文句がない。
揚げ物は鮟鱇、海老、ワカサギ。
かぼちゃ、稲穂を抹茶塩で。
米の固い部分を前歯でガチッと噛んでしまい
咄嗟に「ねえ、私の前歯、取れてないよね?!」と
焦って聞く。
今度からは無闇に口に入れないようにしよう。
最後に釜の蓋を取り、炊き上がったご飯にしじみを混ぜる。
うす揚げ入りの安曇野米のご飯はお焦げも香ばしい。
お腹ははちきれそうだったのだが
この飯茶碗は「大きい杯」くらいの大きさで
この茶碗にちょうど2杯の量。
野沢菜の漬物と沢庵、赤だしもお腹に収まり
ちょっと動けないな、というほどだ。
でも、デザートは別腹。
落花生のババロア、ふじりんご、苺。
ああ、美味しかった。
部屋でゆっくり休んで、また温泉三昧ね。
と話しながら、食事処を後にしたのだった。
(前回とは違う)
この旅館は諏訪湖畔の中でも1度は泊まってみたいと
思っていた宿で、有休を取りお得プランを利用しないと
普通ではちょっと泊まれない旅館だ。
館内はかなりの広さで、浴場に行くまで
あるいは、浴場から部屋に戻るまでに
冷えてしまうほどだ。
諏訪湖の寒さは半端じゃない。
前菜はもずく、目の前の諏訪湖のワカサギの唐揚げ
紫芋の豆腐に雲丹と花山椒。
手前の箸袋の文字は、歌人、島木赤彦のもの。
炊合せは岩魚、里芋、インゲン、茄子、生麩。
器が素晴らしいね。
諏訪湖畔のホテルでは夕食時に必ず一口の「かりん酒」がでる。
(後でお品書きで確認したら梅酒でした)
お造り。
水前寺海苔のように固めた海藻がキレイだ。
席に着くと「ご飯」の釜に火が付けられる。
添えられた「寒しじみの時雨煮」は
炊き上がったご飯に混ぜるものなので
食べないで下さいね、とひとこと。
このコースの目玉のひとつ、黒毛和牛の酒蔵すき焼き。
酒粕の割り下もなかなか。締めにはうどんを入れる。
もうひとつの目玉。
野沢菜の「おやき」に蟹たっぷりのあんかけ。
蟹がたくさん入り、野沢菜のおやきも好きだが
別におやきに蟹をかけなくても・・・。
もちろん、味は文句がない。
揚げ物は鮟鱇、海老、ワカサギ。
かぼちゃ、稲穂を抹茶塩で。
米の固い部分を前歯でガチッと噛んでしまい
咄嗟に「ねえ、私の前歯、取れてないよね?!」と
焦って聞く。
今度からは無闇に口に入れないようにしよう。
最後に釜の蓋を取り、炊き上がったご飯にしじみを混ぜる。
うす揚げ入りの安曇野米のご飯はお焦げも香ばしい。
お腹ははちきれそうだったのだが
この飯茶碗は「大きい杯」くらいの大きさで
この茶碗にちょうど2杯の量。
野沢菜の漬物と沢庵、赤だしもお腹に収まり
ちょっと動けないな、というほどだ。
でも、デザートは別腹。
落花生のババロア、ふじりんご、苺。
ああ、美味しかった。
部屋でゆっくり休んで、また温泉三昧ね。
と話しながら、食事処を後にしたのだった。
食べたものの画像がたまったまま
整理していなかった。
写真の上手下手はともかく
せっかく撮ったことだし、食べたことだし
「あの時は何食べたっけ?」という話になる場面もあるので
記録の意味でアップすることにした。
(だから、昨年末まで遡る)
昨年末、初滑りの時の諏訪湖のホテルのフレンチ。
このホテルのフレンチは東京のそれと遜色がないほど
いや、それ以上にステキなのだ。
以前にも書いたが、半年に1度くらいは定期的に
ここのフレンチを食べに信州を訪れたい、と思うほど。
今回はクリスマスの直後なのでこんなメニュー。
毎回、信州の地のものを意識的に使用した構成だ。
テーブルセッティング。
前回の反省もあり、下戸の私だが
素晴らしい料理の予感に「泡」をグラスで注文する。
アミューズはチーズのシュー生地にフォアグラのムース。
クリームチーズに自家製ピクルス。
ここのシェフはフォアグラが得意のようだ。
ほらね、お供に「泡」があって正解じゃないの!と息巻く。
ネギのエチュベ、ホタテとヒラメのスモーク。
ホタテとヒラメはもちろんだが
野菜のネギがびっくりするほど甘く美味しい。
最後の一口はネギと決めて食べる。
ネギって主役を張れるものだったのね。
ソバ米のリゾット。
さやえんどう、まいたけの揚げたの
馬肉の生ハム添え。
他に栗が入っていて、それが甘味を添え
これまた「泡」の一口が美味しい。
的鯛のポワレが山芋と蕪のスフレの上にのり
周りはビーツで色をつけたスープ。
カリッとした的鯛とスフレの舌触りのコントラスト
そして美しい色のスープを楽しむ。
牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。
ピンクの泡が赤ワインのカプチーノだ。
春の予感の菜の花のソティが目に鮮やか。
これはもう、間違いのない美味しさ。
ソースもパンにつけて平らげる。
ああ、顔が赤いけど「泡」を頼んで良かった。
酒の楽しさってこういうことなんだろう、と
飲めないながらもしみじみと思う。
目にも美しいデザートは
りんごの薄切りをパイ生地に乗せて焼いたもの。
焼きたてのアツアツにアイスクリームが添えてある。
このデザートの名前は「サンセット」
諏訪湖に沈む太陽、と夕暮れの空。
チョコレートは初島をイメージしている、ということ。
テネシー・ウィリアムズの「欲望という名の電車」で
主人公のブランチが
「過ぎていく一瞬一瞬を呼び止めたいような美味しさ」
という言葉を発する場面があるが、まさにそれ。
そう思ったのは、吉祥寺のフレンチレストラン「P」の
キャラメル・アイスクリーム以来だ。
ああ、素晴らしい食事だった、と
しみじみ、心から感動したコースだった。
整理していなかった。
写真の上手下手はともかく
せっかく撮ったことだし、食べたことだし
「あの時は何食べたっけ?」という話になる場面もあるので
記録の意味でアップすることにした。
(だから、昨年末まで遡る)
昨年末、初滑りの時の諏訪湖のホテルのフレンチ。
このホテルのフレンチは東京のそれと遜色がないほど
いや、それ以上にステキなのだ。
以前にも書いたが、半年に1度くらいは定期的に
ここのフレンチを食べに信州を訪れたい、と思うほど。
今回はクリスマスの直後なのでこんなメニュー。
毎回、信州の地のものを意識的に使用した構成だ。
テーブルセッティング。
前回の反省もあり、下戸の私だが
素晴らしい料理の予感に「泡」をグラスで注文する。
アミューズはチーズのシュー生地にフォアグラのムース。
クリームチーズに自家製ピクルス。
ここのシェフはフォアグラが得意のようだ。
ほらね、お供に「泡」があって正解じゃないの!と息巻く。
ネギのエチュベ、ホタテとヒラメのスモーク。
ホタテとヒラメはもちろんだが
野菜のネギがびっくりするほど甘く美味しい。
最後の一口はネギと決めて食べる。
ネギって主役を張れるものだったのね。
ソバ米のリゾット。
さやえんどう、まいたけの揚げたの
馬肉の生ハム添え。
他に栗が入っていて、それが甘味を添え
これまた「泡」の一口が美味しい。
的鯛のポワレが山芋と蕪のスフレの上にのり
周りはビーツで色をつけたスープ。
カリッとした的鯛とスフレの舌触りのコントラスト
そして美しい色のスープを楽しむ。
牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。
ピンクの泡が赤ワインのカプチーノだ。
春の予感の菜の花のソティが目に鮮やか。
これはもう、間違いのない美味しさ。
ソースもパンにつけて平らげる。
ああ、顔が赤いけど「泡」を頼んで良かった。
酒の楽しさってこういうことなんだろう、と
飲めないながらもしみじみと思う。
目にも美しいデザートは
りんごの薄切りをパイ生地に乗せて焼いたもの。
焼きたてのアツアツにアイスクリームが添えてある。
このデザートの名前は「サンセット」
諏訪湖に沈む太陽、と夕暮れの空。
チョコレートは初島をイメージしている、ということ。
テネシー・ウィリアムズの「欲望という名の電車」で
主人公のブランチが
「過ぎていく一瞬一瞬を呼び止めたいような美味しさ」
という言葉を発する場面があるが、まさにそれ。
そう思ったのは、吉祥寺のフレンチレストラン「P」の
キャラメル・アイスクリーム以来だ。
ああ、素晴らしい食事だった、と
しみじみ、心から感動したコースだった。
12日の土曜日、メイは朝から「お出かけ」
うまい具合の機会が見つからなくて
生後ほぼ10ヶ月の避妊手術だ。
長いこと滞在していた動物病院に里帰り。
とにかく抱き上げることができない猫なので
もう、だいぶ前からドキドキだった。
この猫をどうやってキャリーに入れようか?
だいたいの計画はこうだ。
朝、ごはん抜きのため、ふてくされ
ドームベッドに籠っているであろう猫を
そのまま持ち上げ、キャリーにすばやく落とし
電光石火で蓋を閉める。
しかし、思っている通りには運ばないのが世の常だ。
この段階で逃げられたら・・・
夫に加勢を頼み、部屋中を追い回すしかない。
朝、8時少し前
その時になってみると、猫は窓の外を見たり
部屋の中を歩きまわったり
一向にドームに入る気配がない。
さらに、気配を察した風猫が
自ら「メイちーん、元気ー?」とばかりに
お部屋訪問をする。
喜んだメイは風猫につきまとって離れず
もちろんドームに入ろうとはしない。
そこで、風猫には部屋を退出してもらい
夫に部屋に入るように命じる。
「ちょっと、気配なしで普通っぽく部屋に入ってみて!」
「猫がドームに入ったら、そのままキャリーに入れるから
アンタが素早く蓋を閉めるのよっ!わかったねっ!」
夫が部屋に入った途端、メイはそそくさとドームに入った。
よしっ、やるぞっ!
心を落ち着けてドームを持ち上げ
キャリーの上まで運ぶ。この館の距離1メートル。
瞬間、 猫はドームを飛び出し、そのままキャリーに入った。
(この時ばかりは)素早く蓋を閉める夫。
ドームも一緒に蓋に挟まったが、それをなんとか引っ張りだし
蓋の金具を止める。よしっ。
キャリーを勢いよく一蹴りして、威嚇する猫。
これでは病院に連れていくまで気の毒だ。
毛布をキャリーにすっぽり被せて覆い
車に乗せ、動物病院に行く。
病院は同じ市内とはいえ、私たちは未知の場所なので
地図を見ながらにもかかわらず、夫は道を間違え
予定の倍の時間をかけてようやく病院に到着。
やっぱりナビが無いとダメだ。
病院で猫を預ける時に、よくよくお願いする。
「絶対に素手で触ってはだめですよ。」
「爪切りもよろしくお願いします。」
菓子折りも押し付ける。
(なにしろ、手術代は無料なのだ)
担当の先生は、院長先生の奥さんだ。
押し付けられた菓子折りには
「そんなの、いらないよっ。いいんだよ!」
と強く言うので
「先生、私の気持ちですから」と
さらに強く押し付ける。
「あの、ホントにくれぐれも素手で触らないで下さいね。」
「はいはい、ウチにいた猫だから大丈夫だよ。
では、責任を持って手術しますからね。」
お迎えは1泊して、明日(日曜日)の9時から12時。
ほっとして家路につく。
家では男子チームが五月猫を探し回り
メイがいないよぅ、と私に訴える。
ああ、メイは明日の朝帰ってくるからね。
心配しなくてよろしい。
風猫などは心配しすぎて、夕飯を吐いてしまった。
メイ部屋に入って、子猫の不在にがっかりする銀猫。
そしてまあ、心配はしていても、一緒に寝てしまうだけなのであるが。
バカ夫婦も寂しい思いをして一晩を過ごした。
メイもすっかり家族の一員になったってことだ。
せいせいしたような顔をして喜んでいたのは摩耶猫だけだ。
一晩があけ、9時少し過ぎにメイを迎えに行く。
受付で呼ばれ、診察室に入ると
奥さん先生がキャリーを持ってきた。
そこには、目を見開いてイカ耳になった猫が入っていた。
先生曰く「バリバリ発情してたでしょう?」
だから傷口が通常よりも大きいとのこと。
とはいえ、この先生はスペシャリストという評判で
傷口はびっくりするほど小さい。
キャリーに敷いたペットシーツはオシッコだらけ。
あらら、これは早く帰らないと。
猫も気持ちが悪いに違いない。
とはいえ、どうしても言いたいことがある。
「先生、ここに貼ってある里親募集、ウチの猫ですよね(笑)」
「あ、そうだよ。でも一緒に保護されたもう1匹の黒猫の貰い手が
まだ見つからないから、コレ貼ってあるの。」
「・・・それはそれは」
「あ、せっかくだからもう1匹どう? この猫」
「先生、ウチはもう4匹もいて、そのうち2匹は地域猫の会から
もらってきた猫なんですよ(苦笑)」
「なーに、4匹も5匹も一緒だよう。あはは、冗談、じょうだん。」
キャリーの中の相当におかんむりの猫を
なだめながら家に帰り、メイ部屋でキャリーを開ける。
キャリーから出るのはあっと言う間。
ニンゲンはキャリーを洗ったり、シーツを捨てたりする。
メイを落ち着かせるために、大好きな風猫を部屋に連れてくる。
心配そうな風猫と喜ぶメイ。
メイ、家に戻って来たんだよ。安心して。
こうして、メイは家猫になるための行程がすべて終了した。
病院にいる間はほとんど眠っていなかったらしく
メイは昨日からずーっとドームの中で眠っている。
ごはんもほとんど食べていない。
普通なら2~5泊するところを1泊で帰ってきたのだ。
もう、それは仕方がないことなのだろう。
気が済むまで眠ってもらい、風猫の顔を見せて喜ばせ
しばらくの間は好きなフードを与えて甘やかすしかない。
うまい具合の機会が見つからなくて
生後ほぼ10ヶ月の避妊手術だ。
長いこと滞在していた動物病院に里帰り。
とにかく抱き上げることができない猫なので
もう、だいぶ前からドキドキだった。
この猫をどうやってキャリーに入れようか?
だいたいの計画はこうだ。
朝、ごはん抜きのため、ふてくされ
ドームベッドに籠っているであろう猫を
そのまま持ち上げ、キャリーにすばやく落とし
電光石火で蓋を閉める。
しかし、思っている通りには運ばないのが世の常だ。
この段階で逃げられたら・・・
夫に加勢を頼み、部屋中を追い回すしかない。
朝、8時少し前
その時になってみると、猫は窓の外を見たり
部屋の中を歩きまわったり
一向にドームに入る気配がない。
さらに、気配を察した風猫が
自ら「メイちーん、元気ー?」とばかりに
お部屋訪問をする。
喜んだメイは風猫につきまとって離れず
もちろんドームに入ろうとはしない。
そこで、風猫には部屋を退出してもらい
夫に部屋に入るように命じる。
「ちょっと、気配なしで普通っぽく部屋に入ってみて!」
「猫がドームに入ったら、そのままキャリーに入れるから
アンタが素早く蓋を閉めるのよっ!わかったねっ!」
夫が部屋に入った途端、メイはそそくさとドームに入った。
よしっ、やるぞっ!
心を落ち着けてドームを持ち上げ
キャリーの上まで運ぶ。この館の距離1メートル。
瞬間、 猫はドームを飛び出し、そのままキャリーに入った。
(この時ばかりは)素早く蓋を閉める夫。
ドームも一緒に蓋に挟まったが、それをなんとか引っ張りだし
蓋の金具を止める。よしっ。
キャリーを勢いよく一蹴りして、威嚇する猫。
これでは病院に連れていくまで気の毒だ。
毛布をキャリーにすっぽり被せて覆い
車に乗せ、動物病院に行く。
病院は同じ市内とはいえ、私たちは未知の場所なので
地図を見ながらにもかかわらず、夫は道を間違え
予定の倍の時間をかけてようやく病院に到着。
やっぱりナビが無いとダメだ。
病院で猫を預ける時に、よくよくお願いする。
「絶対に素手で触ってはだめですよ。」
「爪切りもよろしくお願いします。」
菓子折りも押し付ける。
(なにしろ、手術代は無料なのだ)
担当の先生は、院長先生の奥さんだ。
押し付けられた菓子折りには
「そんなの、いらないよっ。いいんだよ!」
と強く言うので
「先生、私の気持ちですから」と
さらに強く押し付ける。
「あの、ホントにくれぐれも素手で触らないで下さいね。」
「はいはい、ウチにいた猫だから大丈夫だよ。
では、責任を持って手術しますからね。」
お迎えは1泊して、明日(日曜日)の9時から12時。
ほっとして家路につく。
家では男子チームが五月猫を探し回り
メイがいないよぅ、と私に訴える。
ああ、メイは明日の朝帰ってくるからね。
心配しなくてよろしい。
風猫などは心配しすぎて、夕飯を吐いてしまった。
メイ部屋に入って、子猫の不在にがっかりする銀猫。
そしてまあ、心配はしていても、一緒に寝てしまうだけなのであるが。
バカ夫婦も寂しい思いをして一晩を過ごした。
メイもすっかり家族の一員になったってことだ。
せいせいしたような顔をして喜んでいたのは摩耶猫だけだ。
一晩があけ、9時少し過ぎにメイを迎えに行く。
受付で呼ばれ、診察室に入ると
奥さん先生がキャリーを持ってきた。
そこには、目を見開いてイカ耳になった猫が入っていた。
先生曰く「バリバリ発情してたでしょう?」
だから傷口が通常よりも大きいとのこと。
とはいえ、この先生はスペシャリストという評判で
傷口はびっくりするほど小さい。
キャリーに敷いたペットシーツはオシッコだらけ。
あらら、これは早く帰らないと。
猫も気持ちが悪いに違いない。
とはいえ、どうしても言いたいことがある。
「先生、ここに貼ってある里親募集、ウチの猫ですよね(笑)」
「あ、そうだよ。でも一緒に保護されたもう1匹の黒猫の貰い手が
まだ見つからないから、コレ貼ってあるの。」
「・・・それはそれは」
「あ、せっかくだからもう1匹どう? この猫」
「先生、ウチはもう4匹もいて、そのうち2匹は地域猫の会から
もらってきた猫なんですよ(苦笑)」
「なーに、4匹も5匹も一緒だよう。あはは、冗談、じょうだん。」
キャリーの中の相当におかんむりの猫を
なだめながら家に帰り、メイ部屋でキャリーを開ける。
キャリーから出るのはあっと言う間。
ニンゲンはキャリーを洗ったり、シーツを捨てたりする。
メイを落ち着かせるために、大好きな風猫を部屋に連れてくる。
心配そうな風猫と喜ぶメイ。
メイ、家に戻って来たんだよ。安心して。
こうして、メイは家猫になるための行程がすべて終了した。
病院にいる間はほとんど眠っていなかったらしく
メイは昨日からずーっとドームの中で眠っている。
ごはんもほとんど食べていない。
普通なら2~5泊するところを1泊で帰ってきたのだ。
もう、それは仕方がないことなのだろう。
気が済むまで眠ってもらい、風猫の顔を見せて喜ばせ
しばらくの間は好きなフードを与えて甘やかすしかない。
うかうかと日々を過ごしているうちに3月になり
陽気はすっかり春、という日が続いている。
家のあるじがぼーっとしている間も
花たちは春を忘れず
暖冬のせいもあってか
例年より3週間ほども早く花壇を彩り始める。
9月に思いっきり刈り込んだミモザだが
すべての枝に花がつき
枝は少ないながらも、これはこれで良いのではないか、と思える。
金曜日の夜、スキーに出かける時にふと見上げたら
いきなり花が咲いていた。
たぶん、これで5分咲くらいなのだろう。
ほわほわとした愛らしい塊の花だが
なんとなく鼻がむずむずする気がする。
ストックは勢いよく、今を盛りと咲いている。
八重の方が香りが強く
一重は花形がすっきりして美しい。
葉牡丹は薹が立ち、菜の花みたいな花が咲きそうだ。
こうなると、あのころんとした愛らしさがなくなり
興ざめの感が強いが、花を楽しみにしよう。
チューリップは例年通り。
まだまだこんな具合だ。
混色を買って夫に適当に植えさせたので
どんな具合に咲くか、咲いてからのお楽しみ。
自慢の白い沈丁花が咲き始めた。
昨年より3週間も早い。
開花直前が一番強く薫るので
今、ウチの前を通る人たちは
ほぼ全員が鼻をひくひくさせる。
この香りを楽しむために1年間世話をしたのだ(夫が)
今年は春の嵐にも合うことなく、長く咲いて欲しい。
陽気はすっかり春、という日が続いている。
家のあるじがぼーっとしている間も
花たちは春を忘れず
暖冬のせいもあってか
例年より3週間ほども早く花壇を彩り始める。
9月に思いっきり刈り込んだミモザだが
すべての枝に花がつき
枝は少ないながらも、これはこれで良いのではないか、と思える。
金曜日の夜、スキーに出かける時にふと見上げたら
いきなり花が咲いていた。
たぶん、これで5分咲くらいなのだろう。
ほわほわとした愛らしい塊の花だが
なんとなく鼻がむずむずする気がする。
ストックは勢いよく、今を盛りと咲いている。
八重の方が香りが強く
一重は花形がすっきりして美しい。
葉牡丹は薹が立ち、菜の花みたいな花が咲きそうだ。
こうなると、あのころんとした愛らしさがなくなり
興ざめの感が強いが、花を楽しみにしよう。
チューリップは例年通り。
まだまだこんな具合だ。
混色を買って夫に適当に植えさせたので
どんな具合に咲くか、咲いてからのお楽しみ。
自慢の白い沈丁花が咲き始めた。
昨年より3週間も早い。
開花直前が一番強く薫るので
今、ウチの前を通る人たちは
ほぼ全員が鼻をひくひくさせる。
この香りを楽しむために1年間世話をしたのだ(夫が)
今年は春の嵐にも合うことなく、長く咲いて欲しい。
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私のこと
HN:
椿
性別:
女性
趣味:
読書など
自己紹介:
老後はミモザ館(やかた)の
女主人になることを夢見つつ
4匹の猫と暮らす。
(いつの間にか5匹に)
女主人になることを夢見つつ
4匹の猫と暮らす。
(いつの間にか5匹に)
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