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いちご白書」は70年代のアメリカの学生運動を描いたものだが
60年代の学生運動を背景として語られた「されどわれらが日々ー」
60年代の学生運動を背景として語られた「されどわれらが日々ー」
これを読んだ高校生の時は、生真面目で下手な生き方しかできない
登場人物たちに憧れ、何度も読み返し、好きな言葉を抜書きしたり
していたが、今になって読み返すと時代があまりにも違うので
あまりにもじれったくなってしまうのは私だけではないだろう。
だが、今でも心に残る言葉はある。
あなた方の頃はどうっだったのかと。その時私たちは答えるだろう。
私たちの頃にも同じような困難があった。もちろん時代が違うから
違う困難ではあったけれども、困難があるという点では同じだった。
そして私たちはそれと馴れ合って、こうして老いてきた。だが、私たちの中にも
時代の困難から抜け出し、新しい生活へ勇敢に進み出そうとした人が
いたのだと。そして、その答えをきいた若い人たちの中の誰か一人が、
そういうことが昔もあった以上、今われわれにもそうした勇気を持つことは
許されていると考えるとしたら、そこまで老いていった私たちの生にも
それなりの意味があったと言えるのかもしれない。
そして、「されどわれらが・・・」から何年も後に、寡作な柴田翔氏が
その続編のように書いた 「われら戦友たち」
この時、作家の目はすでに60年代を懐かしむ気持ちになっている。
すでに過ぎ去った時代を懐かしむ、と同時に自虐しているようにも
思えるが、自分自身への鎮魂歌の意味も込めたこの作品を
柴田翔氏はどうしても上梓しなければならなかったのだろう。
彼の言葉を借りて言うならば、この本はそういう運命にあったのだろう。
この後(前からか)、柴田翔は東大文学部の教授になり
文学部長にもなるが、それ以後、ほとんど作家としての活動をしていない。
もったいない、なんてもんじゃない。
どうしてもダブってしまうのは、東大出身の芥川賞作家で、作品を4つほど
書いただけで、後は隠遁生活をしている庄司薫氏
引き際があっさり、きっぱりしている、というか・・・
あ、でも今の言葉で言うとしたら「ヘタレ」かな(笑)
柴田翔氏の奥さんは三宅榛名さん。
三宅榛名さんといえば、高倉健さんがPCのCMで、まったくの
PC初心者から上達していくまでのシリーズを、シューマンの
ピアノ小品「楽しき農夫」の弾き方で表現したピアニストだ。
健さんが大きな箱を抱えて部屋に入って来る、PCを何とかセットして
一本指で、パチン、パチンとキーボードを叩き始める1回目。
バックに流れる「楽しき農夫」はたどたどしく、ミスタッチだらけで
テンポも悪い。
テンポも悪い。
回を重ねて、健さんが「フン、フ~ン♪」とキーボードの上で楽しそうに
指を動かすようになると、楽しき農夫も軽やかなアレンジになり
クルクルん、とした音符とタッチで曲も終わる。
こういう表現の仕方もあるのだ、と感心したCMだ。
クルクルん、とした音符とタッチで曲も終わる。
こういう表現の仕方もあるのだ、と感心したCMだ。
そういえば、庄司薫氏の奥さんがピアニストの中村紘子さんであることは
あまりにも有名。
(中村紘子さんのご主人が庄司薫氏、と言った方が通りがいい)
作家とピアニストって相性がいいのかなあ?
どちらも他人から干渉されない時間が必要な職業で
お互いに、それが理解できるからなのかしら?
お互いに、それが理解できるからなのかしら?
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女主人になることを夢見つつ
4匹の猫と暮らす。
(いつの間にか5匹に)
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