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もう若くはない私たち。
旅行が進むに連れ疲れも溜まってくる。

最終日の朝は乳頭温泉に行く予定だった。
前日、添乗員さんから
乳頭温泉へは希望者のみでも可、
希望者の出発は8時、それ以外は9時半という
案内があった。

そこで、朝があまり強くない私は大藤さまに
ヒソヒソと相談する。
「リーダー、明日の朝はゆっくり起きて温泉に入り
 ゆっくりと朝ごはんを食べる、ってのはどうでしょう?
 この宿の温泉も相当なものだし、乳頭温泉はまた今度
 ってことで。」

あら、それも好いわねえ、とリーダーの鶴の一声で
朝を余裕を持って過ごす。
朝食会場で居残りまでしてコーヒーとデザートを堪能した。


最終日のメインは角館。
桜の季節に訪れたならどれほど綺麗だったことだろう
と、青葉になった桜で思いをはせる。
 




相変わらず元気な大マダムと小マダム。




旧武家屋敷を彩る緑はすべてしだれ桜だ。






 

平日とオフシーズンが重なり、観光客は少ない。


 

角館に来た記念に樺細工の箸を買った。
もちろん自分用。

土産物屋には稲庭うどんが多種あり
ああ、ここれで買えば良かったと
前日、ホテルの売店で稲庭うどんを買ったのを悔やんだ。
まあ、いいや。
今度は来た時はここで買おう。


 

途中、美術館を見つけて庭園の美しさと静かさに惹かれ
散策する。


そして、ここ角館で、私は、ひそかにリストを作っている
「生きているうちに一度食べてみたいもの」に
出会った。
(空飛ぶ団子もこのリストに入っていた)
 


秋田名物のババヘラアイス。

婆がヘラでアイスクリームをバラの花の形に
作ってくれるものだ。
ピンクが苺、黄色がバナナ味。
厳密にいうと、クリームではなく
シャーベットのようなさっぱりした味。
美味しさを求めている訳ではないので
これで良し。

しかし、この婆のバラは上手にできていたよ。
ちなみに、若い姉さんが作るのはアネヘラアイス。




夢中で婆の手元を撮る私。

長いと思った散策時間はモロコシや味噌の試食
日本酒の試飲、買い物、アイスなどで
あっという間に過ぎてしまう。


秋田ふるさと村でのランチタイム。
稲庭うどんと横手焼きそば、少し迷って
大会で優勝したという店の焼きそばに決める。



横手焼きそばの定義は不明。

しっとりした普通の焼きそば。
こんなもんかしらね。

それよりも、焼きそばの後い食べた
醤油ソフトクリームは意外な美味しさだった。


最後の観光地は平泉、中尊寺。
しかし、情けないことに
ここで私たちは1枚も写真を撮らなかった。
本堂を見て、靴を脱いで上がってもみたのに。

世界遺産の中で写真を撮っていいのか?
という迷いがあり、完全にタイミングを逃した。
 
3人とも中尊寺が2度目だったためか
「あれ?こんなとこ前に歩いたっけ?」
「それよりも暑いから休んでコーヒー飲まない?」
「お土産も買わないとね。」
という脱力した会話をしながら
長い坂道を下ったのだ。
 
 
こうして、せっかくモノを捨てて軽くなった家に
漬物、水飴、がっこ、稲庭うどんという
結構な嵩と重量の土産を持ち帰り
激しく後悔している最中の私なのだ。
  
  
旅行記のラストに
角館で撮った雰囲気のある写真をどうぞ。
何故か、これは角館で撮った写真じゃないとダメなのだ。
 
 
某国営放送の人気番組のエンディングの曲を
脳内にイメージしてごらんください。

 
 
♫ 未来の あなたに








♫ 幸せを 贈る

 
 
 
 
 
 
 

♫ 記憶と 想い出を

 
 
 
 
 
 

♫ 花束に 添えて
 
 
 

 
♫ ひとときの 夢を
 

(前の2人が凛々しい小マダムと大マダム)
 
♫ 瞬いて みせて 
  
  ラランラ ラランラ ラランラ ウォウォ~ ♫
 
 
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山の中の温泉地の朝は
6月でも肌寒い。
昨夜寝たのが遅かった私と大藤さまは
朝風呂を潔くあきらめ、出発の仕度をする。

地方の温泉ホテルとしては上出来の朝食を済ませ
バスに乗る。
席は一番後ろに確定していて、大小マダムと
今日も一緒だ。
御年80歳という大マダムは本日もお元気。
若者ブランドPUMAのTシャツをお召しになり
ご機嫌も麗しい。同行者としては何よりである。
 
本日最初に向かうのは
津軽郡にある「鶴の舞橋」という
木造の三連橋としては日本一長い。
かの吉永小百合さまがJRのCMで訪れ
一気に観光客が増えた、という。



津軽、という地名は憧れがあって昔から好きだ。
今、バスが津軽を走っている、という感慨で
思わず広島旅行中のサイダさんにLINEをするが
津軽に特別の思い入れが無いひとからは何の反応もない。

津軽富士とよばれる岩木山とりんご畑。
いかにも津軽にふさわしい写真だ。




「津軽」を書いた太宰治記念館も近い。
ああ、津軽ってなんて素敵な響き、などと思いながら
車窓からの景色にうっとりする。


 

津軽富士が美しく見える橋のたもとから
小百合さまになった気分で橋を渡る。

快晴なのは嬉しいが、日光を遮るものが何もなく
思いっきり日焼けの予感。




橋を渡ってこちら側から見ると
なるほど、鶴の舞橋という名にふさわしく
美しい形状だ。
これでもう少し暑くなければねえ。


 

画像を見てわかるように、暑い。
売店ではソフトクリームが飛ぶように売れている。

地元の観光客の(英語より理解できない)方言を聞きながら
私たちもソフトクリームで一息。

しっかし、津軽弁ってスゴイよ。
福島育ちの私でもカケラもわからない。


天気はお金で買えないので
暑くても雨の何倍もいい、と話しながら
次の観光地、白神山地の十二湖に向かう。

日本海を通ると、昨年行ったオホーツクに
感じがとても似ているのに気づく。
海辺の家の造りもよく似ている。
へーえ。



途中の千畳敷。
オプションで頼んでおいたお弁当がここで配給。




私と大藤さまは、あきたこまちと比内鶏の鶏飯。
ぎっしり詰まったほんのり温かいご飯と比内鶏の味は
甘辛具合が申し分なく、つくねも椎茸も漬物も美味しい。
 
十二湖に着くまでに車中で食べて欲しい、という案内があり
かなりのカーブの山道をものともせずに完食。
持つべきものは丈夫な胃袋だ。



さて、食べたものは消化しないといけない。
バスを降りて青池までを歩く。
大小マダムは私たちの前をスタスタと歩く。



神秘の青池。
思っていたよりもかなり小さい。
ウソみたいな青色だが、ホントにこんな色なのだ。
そして、全然寒くない。





ヒトと比較すると青池は大きくない、というのがわかる。
まあ、「池」だから・・・。
中松は私よりも結構大きい、というのもわかる。





青池の先のブナの原生林も散策。

ここでも大小マダムは私たちの先を歩いている。
 私たちは階段状の道を登っただけでハアハアしているのに
大マダムは文字通りスタスタと階段を上り
原生林の奥まで進む構えだ。
なんなの?この元気さ。


 

どこまで行ってもブナの林なので
適当なところで写真を撮り、私たちは引き返す。


 

ネイチャーセンターのバス停の売店は
とても充実していたことを特記しておく。
私はここで津軽飴を買った。
(これはどこにも売っていなかった)


さて、これから、このツアーの一番の目玉である(と思われる)
五能線に乗る。
十二湖駅でバスを降り、電車の入線を待つ。

添乗員さんの声にも力が入る。
乗り遅れ、乗越しの無いように注意しないといけない。
 
でも、私たちもホントに大丈夫か?




他のツアー客と一緒になり、座席の確保が心配されたが
入線してきた電車の乗客は2人ほど。
2両編成の列車に全員が座っても、ほどよく空いていて快適だ。
日本海を右手に電車は走る。



 

四方を山に囲まれた土地で育ったので
海を見るとテンションが上がる私。





観光客が多く乗るのを認識している電車は
五能線の一番の見処にさしかかると速度を落とし
このあたりが五能線で一番の景色だ、という
車内アナウンスもある。
 
 
 


五能線一番の景色に大興奮
写真を撮りまくる私。



  

この画像ではわからないが、海がキラキラと光り
これ以上望めない景色。

わずか30分ほどのローカル線乗車だが
こういうのも好いねえ。


あきた白神駅で下車。
添乗員さんお薦めのサルナシソフトクリームを食べる。



ビジュアル的にはいまいちだが
サルナシはキゥイに似た果物でさっぱりとした味。
私はまた食べたい味だった。
(ソフトクリームを持っているのは中松)


お天気に恵まれて一日が終わり
昨日宿泊したホテルの姉妹ホテルに入る。
すぐ近くで、建物の造りも似ている。
食事もすこしずつ違うだけで
後で思い出しても、ごっちゃになっていること請け合い。

 

風呂に入る前に、中松発案で
私たちグループの名前の由来を撮影。


 

後々の参考に夕食の画像を貼っておく。
ね、昨夜と同じに見えるでしょ?
 
 
 

山菜ご飯は1日目とまったく同じに思えたんだよねえ。
 
 
 
 

秋田の名産肉の食べ比べ。

私は比内地鶏が一番美味しかった。





夜の軽い飲み、のお供。いぶりがっこ。

秋田の漬物は何でもウマイ、という印象だが
いぶりがっこは更なり。
だいたい燻製は何でも美味しいが
漬物の燻製がこんなにウマイとは。

もちろん、1本丸々買ってきたよ。


ところで、この日泊まった温泉は
源泉かけ流しの有名な温泉だったのだが
まるで「かき玉汁」のように
湯の花が大量に湯の中に漂い、ぎょっとした。
いまいち苦手、という人が結構いた。

大マダムもそのお一人。
まあ、私もちょっと苦手かな。
と、忘れないように記録、記録。
 
梅雨入り直前の爽やかな東北に行ってきた。
もう2週間ほども前のことになるが
旅行終了後も断捨離の続きに夢中で
アップするのが今ごろになってしまった。


最近のいつものメンバー
先輩大藤さま、友人中松、私小本の3人。
今回のリーダーは大藤さまである。


6月17日、7時10分東京駅日本橋口集合。
7時44分発の東北新幹線に乗る。
朝の7時10分!
なんですと?!と言いたい時間だが
羽田集合ではないので、前回の金沢よりもかなり楽だ。
おまけに冬でもない。
しかし、今回初の日本橋口、
東京駅の改札を出てから延々と歩くが
なかなか日本橋口にはたどり着かない。
少し焦る。

先に到着した大藤リーダーから
LINEで連絡が入る。
「慌てなくて大丈夫です。
 今のところ今回(のツアー)も若い方かも(笑)」

ようやく集合場所に到着し
ツアーのメンバーをなんとなく確認すると
確かに、私たちのグループは相当若いのを認識する。
あら、こじんまりしたツアーじゃない、と思ったが
東京駅からだけでなく、上野、大宮、宇都宮から
ツアー客が乗り込んでくるという。
総勢42名という結構な人数だ。


乗り慣れた東北新幹線の社内誌を見たり
各自用意した朝ごはんなどを食べていると
あっという間に新白河に到着する。
私も初めて降りる駅だ。


バスに乗り込んでそれとなく周りを観察すると
私たちよりも年配の夫婦ばかりなのに軽く驚く。

そして、私たちと一番後ろの座席を共有した
もう1組の3人グループのうちの一人の女性が
以前からの知り合いのように
すんなりと座席に収まり会話が始まったのにも驚いた。
このツアーのほとんどの時間は「バスでの移動」になる。
こういう道連れは大歓迎だ。
この3人グループの関係はほどなく判明することになる。


バスは東北道をひた走り北上する。
(その間に東京駅ホームで購入したカツサンドの
 昼食を詰め込み)
さっくり端折ってしまうが
1時に最初の観光地、一関の厳美渓に到着。



この旅行中の天気は晴れ、という予報だったが
予報に違わず晴れ。そして既に暑い。
東北の6月を舐めていた。夏だ。




涼しそうな渓谷のようだが、じわじわと暑い。





足元の岩は平らでつるつると滑る。
雨でなくて良かった。


 

早速記念写真撮影。




早速自撮り。

と、遊んでいたが、何やら不審なものが渓谷に。


 
 
実はこれ、厳美渓名物「空飛ぶ団子」の
重要アイテムなのだ。


 

にこちら側でザルに代金を入れ
木槌で木版を叩くと
ひゅーっと向こう岸にザルが回収され
間を置かず、団子とお茶を入れたザルが
ひゅーっと戻ってくる。

実は私、昔からこれを食べてみたかったんだ!
団子を食べるにはちょいと暑いが
この際、暑さには目をつぶることにする。

 


厳美渓名物、かっこう団子。3本400円 お茶付。

名物に旨いものなし、とよく言うが
これはアタリ! 
小豆のこし餡、胡麻、みたらしの3本は
品の良い味で、団子もで搗き立ての柔らかさ。
なんだったら土産にしてもいいくらいだ。
ツアー初日なので諦めたけど。
一人1本じゃなくて、一人1箱、3本でも良かったな。

 
団子に未練を残しバスは八幡平に向かう。
移動距離がやたら長いツアーなので
適度に睡眠を取りながら、食べながら飲みながら
ひたすらバスに揺られていく。





八幡平は岩手県と秋田県の県境。
まだ雪が残っていることからもわかるように
寒い。






寒いのは予想していたが、厳美渓とのあまりの温度差に
年配者には辛かったに違いない。
ジャケット1枚では寒すぎる。




一刻も早くレストハウスに戻りたいところだが
それぞれ別の県に立ってもらい、記念写真を撮る。

そして八幡平のレストハウスは県境ということもあってか
土産物が充実していたのに感心した。

この頃には、同じ席のグループが
夫婦とその娘の姑、という相当考え難い関係というのが判明。
中松の案で、女性は大マダムと小マダム、と呼ぶことにする。



八幡平の麓の温泉に着いたのは5時半。
夕飯前に露天の温泉に入り、夕食だ。





ここに写っていない茶碗蒸し、稲庭うどんは
後から熱々が運ばれてきた。

食後はお給仕の若い秋田おばこと話をする。
秋田の女子は例外なく色白で羨ましい。


週末、この宿のロビーでは
地元の「語り婆さま」が民話を話してくれる。


 
 
秋田ではおきまりの、水を飲みすぎて龍になった話など。

しかし、あまり抑揚のない喋り方と秋田弁で
東北の言葉に慣れている私でも眠くなる。
ロビーが肌寒かったせいもあり
2つほど話を聞いたところで部屋に戻る。

部屋に戻ったら延々と会社の話が続く。
まあ、これはOLの文化なのでね。
気づくと日付が変わる直前だ。
早くお風呂に入らないと!

日付が変わる頃にもう一度温泉に入ったら貸切状態。
これはオイシイ。
まあ、たしかに他のひとたちは
もう眠っているに違いないよね。
私たちよりも相当年配だし。
明日もこの時間に温泉に入ろう。

こうして、朝が早かった割には
1時過ぎにやっと布団に入った大中小チームだった。

               
生憎の雨の中、古都鎌倉の名刹の桜を楽しんできた。



昨年、桜が一斉に植え替えられ、若木の桜が続く段葛。
年を経るに連れて素晴らしい景色になるはずだ。


 

若々しい桜もすっきりして好い。





右手に雪の下教会を見ながら進む。




心字池?の桜。





気になっていた大銀杏はひょろひょろと育ってきている。





人ごみを外れて大殿から左に下りる。
牡丹園は有料だったのでパス。

小町通りから裏小町を抜け、横須賀線から見えた
New Kamakura Hotel へ。




誰もいない場所のこの桜がいちばん綺麗だった。





機会があれば泊まってみたい。


せっかく鎌倉に行くのだから、と
ランチは下馬の交差点の近くの店を予約していった。

御成通りを通り抜け、早足で歩く。
昨年の秋にオープンしたばかりのフレンチレストランだ。
シェフとサーヴィスの男性2人で切り盛りしている。

席数は多くなく、音楽も流れていないが
私には落ち着ける店だ。

予約のコースは5品のお手頃なもの。



アミューズはもちもちしたチーズ生地のシューと
香草入りの塩マドレーヌ。
雨の中を歩いてきたので、温められた一口がほっとする。





南瓜のスープ。
トッピングは生ハム。
熱々がサーヴィスされ、しばらくすると
温かいパンがテーブルに運ばれる。

パンをちぎり、皿に残ったスープも
ぴかぴかにならない程度に拭って食べる。





魚か肉から選べるメインはハラミのソテーを選ぶ。
マスタードバターソース(ターメリック風味)が
肉の上で溶ける。

左は玉ねぎ、じゃがいも、人参のミルフィーユ。

右は(たぶん)鎌倉の野菜。
野菜を噛むのに時間がかかり、少なそうに見える肉も
ソースを崩してみると普通の量がある。
物足りない、ということはない。
ただ、私はカレー風味、というのがあまり好きではないので
今度来る機会があったら魚料理にしょう、と思う。


デザートは

 

フレッシュオレンジを使ったクレープシュゼット。

クレープの厚さ、舌触りは申し分なく
美味しいバター、生のオレンジ、ソースが一体となり
口の中がシアワセで満たされる感じだ。

サーヴィスの男性に
「これ、美味しいですねえ!」と
声をかけずにはいられなかった。


デザートの他にミニャルディーズも。

 

ミニ・マドレーヌとギモーブ。

薄いピンクのギモーブにはひたすら感激。
マドレーヌは焼き色をお手本にしたい。




サーヴィスのタイミングを聞かれて
デザートを食べ進める間にコーヒーを出してもらう。

これで税込1980円。
中心部を少し外れた場所で、これはアタリだった。


雨も小止みになったので店を出てバスで海側に向かう。


 

この寺の桜は古都にふさわしく凛々しい。




山門を通して見る桜、が美しいのだが
雨のため、いまいち。





ここには動物供養塔がある。
そのせいか、猫が多数生活していてご飯をもらっている。




あっ、フーちん! と思わず声に出してしまった。

いやいや、体格が違いますとも。




動物供養の卒塔婆の下で。

大概の猫はとても愛想がよい。
ニンゲンは可愛がってくれるもの、という認識でいるのだろう。





立ち姿も毛色もきれい。

実はこの寺に来るのは猫を見る楽しみもあるからだ。



 

雨が降っていても、寒いと感じることはなく
水滴が光る桜を堪能してきた。

まあ、旅というにはちょっと近すぎるが
この時季に桜をアップするのはお約束だ。
今年も桜の記事が書けて良かった。

口の中に魚の名残りを残して
次に向かったのは 一乗谷朝倉氏遺跡。

浅井氏とともに織田信長に攻め滅ぼされてしまった朝倉氏の
街と屋敷跡だ。
焼くのが大好きな信長に「何もここまでせんでも」と
思うほどに焼き尽くされてしまった、と案内人は語る。




左の青いウインドパーカを着ているのが今回の案内人。
この人がまたチャーミングな大姐さん(お婆さんとも言う)で
素晴らしく能弁でテンポが速い。
ツアーの列の最後まで気を配るし、ポイントが高いのは
歩くのがやたら速いことだ。

「あんた、ちゃっちゃと時間内に案内せんと
 添乗員さんが次の観光地を

 キャンセルせなあかんようになるでな。」
と、すたすた歩き、早口で説明をする。

昨日の武家屋敷のボランティアの男性に
爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ。
ただ、こちらはプロ、あちらはアマチュア という
立場の違いはあるかもしれないが、それにしても、だ。





日陰には前日の雪が残っている。




太陽が顔を見せると、そこは2月も末。
日差しは強く風がないと暖かい。




復元された町並み。

様子は違うがこの街並みを見て、あら?と思う人がいるかもしれない。

この遺跡について、こう言うと解る人が多いだろう。
実はこの「一乗谷」は

 

某大手通信会社のCMでおなじみ、犬のお父さんの生まれ故郷、という
設定になっている。





犬のお父さんと、お母さん役の樋口可奈子さんが
おばあちゃん役の若尾文子さんの家を尋ねる、そこが一乗谷だ。

こんな昔な町並みが日本にあったのか、と思ったのを覚えているが
やっぱり復元した街並みだったのか。

雪の中、地元の女子高校生とすれ違う場面があるが
それも遺跡の中。実際の街中ではなかった。
 
一連のCMを見ると、この一乗谷の遺跡が
ふんだんに登場する。

そして、この大姐さんのこだわりは「トイレ」だったようで
案内中に100回くらい「トイレ」という言葉を使用し
熱く語っていた。
庶民も下級武士も上級武士も家の敷地の中からは
必ずトイレの跡が発掘されているにもかかわらず
朝倉の御殿様の屋敷跡からは、どこを掘っても
トイレらしきものが見つからなかったらしい。

「トイレも他人に取ってもらうのというのは
 お殿様も楽じゃないのう。」

と、おっしゃる。

確かにトイレは食べるよりも重要な問題だと思うので
大姐さんのこだわりは正しく、全員がうんうんと頷く。

威勢とテンポのよい案内が終了し
いよいよお別れする時が来ると
それぞれ大姐さんに賞賛とねぎらいの言葉をかける。
楽しかった一時間のお礼だ。

「私がまた来るときまで、どうぞお元気で。
 そして、また案内を聞かせてください。」
と言った男性がいて、大姐さんは
「いやいや、ワッハッハ」と約束はせずに笑う。

私に言わせるとここ、一乗谷の見処は遺跡ではなく
このガイドの大姐さんだ。
いやー、素晴らしかった。将来のお手本にしたい。



残す観光地はあと2箇所。
次は断崖絶壁の好きなHが楽しみにしている東尋坊だ。

絶対に私は苦手だと思いながらバスを下りる。
いきなり降り出した強い雨。
そういえば、ポルトガルのロカ岬は髪が逆立つほどの強風で
壱岐の左京鼻も雨だった。
断崖絶壁と荒天はセットか?と半ば怒りながら思う。


東尋坊はあまり「名誉なことではないこと」の名所だが
実際に行ってみると、崖のぎりぎりまで
道の両側に店が立ち並び、ちょうど江ノ島のようで
かなり賑やかだ。
想像していた「寂しさ」とは無縁で調子が狂う。

しかも崖に近づいたあたりで雨はあがり
風もなく、全然寒くない。

 

この左端の階段の上の部分まで降りていった。
断崖絶壁の苦手な私も、ロカ岬、左京鼻などを経験すると
それほど怖くはない。



 

柱状節理の岸壁。
写真では寒く寂しそうだが、観光客の数と店のせいで
ぜんぜん、そんなことはない。





そうか、海の向こうは北朝鮮だ。
拉致された当時、可愛い中学生だった娘さんが
今もどうか無事でいますように、と願う。
 
 
ここでの3人の写真も貼っておこう。



こちらもカンペキ「お面を着けた」レベルの写真だが
見た人が驚くと申し訳ないので、モザイクをかける。

この旅行で自撮り棒の使い方もなかなか上手になった。
コツが掴めてきたのだ。
旅行の終わり頃に上手になってもしょうがないのだが
次回はもっと上手な自撮り写真が撮れると思う。



さあ、空港へ、と思ったら
最後にもう1箇所立ち寄るところがあった。
「月うさぎの里」
てっきり伊豆にあるような「うさぎ饅頭」を
売っている菓子店
だと思って、何の調査もしなかったが
先輩が検索したところによると
「うさぎが放し飼いになっているところ、らしいわよ。」


 

毛玉はウチにも相当数いるので、特別な感慨はないが
せっかくだから、先輩と毛玉の写真を残す。

そして、うさぎがテーマの土産物が多数(というか、そればかり)あり
可愛いモノ揃いだったので、昔からの柴舟よりも、と
うさぎの刺繍のあるハンカチを購入。
 
  これで空港で柴舟を買い損なっても大丈夫。
前回、九州に行った時には
保安検査場を入ってからの売店に
まさかの「九十九島せんぺい」が無く愕然とした経験がある。



二日間、充実した観光を無事に終え
小松空港からの出発は17時30分。

さあ、空港で最後のお買い物
福井の冬の名物「水ようかん」を買わないと!

ところが、どの売店にも水ようかんは無く
これは次の訪問のお楽しみに取っておくことにした。
ああ、食べたかったなあ、水ようかん。

でも
「次に来る楽しみを残しておく、というのは旅行の醍醐味なのだ」
と、以前Hが教えてくれたことがある。
そのとおりだ。
水ようかん(結構拘っている)は次の訪問までのお楽しみ。


2日間、あっという間の旅行だった。
また行こう、北陸。
いい土地だわ、ここ。

初めての北陸旅行のラストは
昨夜知ったばかりのこの言葉で締めくくりたい。
  
”tres zen"  
 
  禅が盛んなフランスでは若い人の間で
  それってすごい禅的でお洒落だね!という賞賛の表現として
  使われているらしい。
  私はよほど永平寺の印象が強かったのだ
   
    
 
    
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