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口の中に魚の名残りを残して
次に向かったのは 一乗谷朝倉氏遺跡。

浅井氏とともに織田信長に攻め滅ぼされてしまった朝倉氏の
街と屋敷跡だ。
焼くのが大好きな信長に「何もここまでせんでも」と
思うほどに焼き尽くされてしまった、と案内人は語る。




左の青いウインドパーカを着ているのが今回の案内人。
この人がまたチャーミングな大姐さん(お婆さんとも言う)で
素晴らしく能弁でテンポが速い。
ツアーの列の最後まで気を配るし、ポイントが高いのは
歩くのがやたら速いことだ。

「あんた、ちゃっちゃと時間内に案内せんと
 添乗員さんが次の観光地を

 キャンセルせなあかんようになるでな。」
と、すたすた歩き、早口で説明をする。

昨日の武家屋敷のボランティアの男性に
爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ。
ただ、こちらはプロ、あちらはアマチュア という
立場の違いはあるかもしれないが、それにしても、だ。





日陰には前日の雪が残っている。




太陽が顔を見せると、そこは2月も末。
日差しは強く風がないと暖かい。




復元された町並み。

様子は違うがこの街並みを見て、あら?と思う人がいるかもしれない。

この遺跡について、こう言うと解る人が多いだろう。
実はこの「一乗谷」は

 

某大手通信会社のCMでおなじみ、犬のお父さんの生まれ故郷、という
設定になっている。





犬のお父さんと、お母さん役の樋口可奈子さんが
おばあちゃん役の若尾文子さんの家を尋ねる、そこが一乗谷だ。

こんな昔な町並みが日本にあったのか、と思ったのを覚えているが
やっぱり復元した街並みだったのか。

雪の中、地元の女子高校生とすれ違う場面があるが
それも遺跡の中。実際の街中ではなかった。
 
一連のCMを見ると、この一乗谷の遺跡が
ふんだんに登場する。

そして、この大姐さんのこだわりは「トイレ」だったようで
案内中に100回くらい「トイレ」という言葉を使用し
熱く語っていた。
庶民も下級武士も上級武士も家の敷地の中からは
必ずトイレの跡が発掘されているにもかかわらず
朝倉の御殿様の屋敷跡からは、どこを掘っても
トイレらしきものが見つからなかったらしい。

「トイレも他人に取ってもらうのというのは
 お殿様も楽じゃないのう。」

と、おっしゃる。

確かにトイレは食べるよりも重要な問題だと思うので
大姐さんのこだわりは正しく、全員がうんうんと頷く。

威勢とテンポのよい案内が終了し
いよいよお別れする時が来ると
それぞれ大姐さんに賞賛とねぎらいの言葉をかける。
楽しかった一時間のお礼だ。

「私がまた来るときまで、どうぞお元気で。
 そして、また案内を聞かせてください。」
と言った男性がいて、大姐さんは
「いやいや、ワッハッハ」と約束はせずに笑う。

私に言わせるとここ、一乗谷の見処は遺跡ではなく
このガイドの大姐さんだ。
いやー、素晴らしかった。将来のお手本にしたい。



残す観光地はあと2箇所。
次は断崖絶壁の好きなHが楽しみにしている東尋坊だ。

絶対に私は苦手だと思いながらバスを下りる。
いきなり降り出した強い雨。
そういえば、ポルトガルのロカ岬は髪が逆立つほどの強風で
壱岐の左京鼻も雨だった。
断崖絶壁と荒天はセットか?と半ば怒りながら思う。


東尋坊はあまり「名誉なことではないこと」の名所だが
実際に行ってみると、崖のぎりぎりまで
道の両側に店が立ち並び、ちょうど江ノ島のようで
かなり賑やかだ。
想像していた「寂しさ」とは無縁で調子が狂う。

しかも崖に近づいたあたりで雨はあがり
風もなく、全然寒くない。

 

この左端の階段の上の部分まで降りていった。
断崖絶壁の苦手な私も、ロカ岬、左京鼻などを経験すると
それほど怖くはない。



 

柱状節理の岸壁。
写真では寒く寂しそうだが、観光客の数と店のせいで
ぜんぜん、そんなことはない。





そうか、海の向こうは北朝鮮だ。
拉致された当時、可愛い中学生だった娘さんが
今もどうか無事でいますように、と願う。
 
 
ここでの3人の写真も貼っておこう。



こちらもカンペキ「お面を着けた」レベルの写真だが
見た人が驚くと申し訳ないので、モザイクをかける。

この旅行で自撮り棒の使い方もなかなか上手になった。
コツが掴めてきたのだ。
旅行の終わり頃に上手になってもしょうがないのだが
次回はもっと上手な自撮り写真が撮れると思う。



さあ、空港へ、と思ったら
最後にもう1箇所立ち寄るところがあった。
「月うさぎの里」
てっきり伊豆にあるような「うさぎ饅頭」を
売っている菓子店
だと思って、何の調査もしなかったが
先輩が検索したところによると
「うさぎが放し飼いになっているところ、らしいわよ。」


 

毛玉はウチにも相当数いるので、特別な感慨はないが
せっかくだから、先輩と毛玉の写真を残す。

そして、うさぎがテーマの土産物が多数(というか、そればかり)あり
可愛いモノ揃いだったので、昔からの柴舟よりも、と
うさぎの刺繍のあるハンカチを購入。
 
  これで空港で柴舟を買い損なっても大丈夫。
前回、九州に行った時には
保安検査場を入ってからの売店に
まさかの「九十九島せんぺい」が無く愕然とした経験がある。



二日間、充実した観光を無事に終え
小松空港からの出発は17時30分。

さあ、空港で最後のお買い物
福井の冬の名物「水ようかん」を買わないと!

ところが、どの売店にも水ようかんは無く
これは次の訪問のお楽しみに取っておくことにした。
ああ、食べたかったなあ、水ようかん。

でも
「次に来る楽しみを残しておく、というのは旅行の醍醐味なのだ」
と、以前Hが教えてくれたことがある。
そのとおりだ。
水ようかん(結構拘っている)は次の訪問までのお楽しみ。


2日間、あっという間の旅行だった。
また行こう、北陸。
いい土地だわ、ここ。

初めての北陸旅行のラストは
昨夜知ったばかりのこの言葉で締めくくりたい。
  
”tres zen"  
 
  禅が盛んなフランスでは若い人の間で
  それってすごい禅的でお洒落だね!という賞賛の表現として
  使われているらしい。
  私はよほど永平寺の印象が強かったのだ
   
    
 
    
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