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昨夜、起床を6時半と決めて夢の国に入った私たち。

早起きが得意なHが朝風呂の後に寝入ってしまったようで
アラームの音で全員がきゃぁと言って起きあがる。

今日の昼食は量が11時に開始の予定で盛りだくさん。
朝食は軽く済ませるのをおすすめします、と
添乗員さんからの案内があった。
いかし、目の前で焼いてくれるオムレツや
いい味のだし巻き玉子などを見ると
普通に食べてしまう。
ま、私の場合は大した問題ではないだろう。
 
 
昨夜から朝にかけて雪が降ったようで
山中温泉街はうっすらと雪化粧をしている。

朝一番で向かうのは福井県の永平寺だ。
白山連峰をバックに集落の白い屋根と田んぼが広がる景色は
言い古された言葉になるが
「どこかで見たことのある懐かしい風景」だ。
いやー、私、ここ、好きだわ。
田舎者のせいか、妙に落ち着く。
 
深山幽谷の永平寺にバスは向かう。
近づくに連れてどんどんと雪が深くなる。
山の中に降った雪は結構な量だったようだ。
 
スノーブーツを履いてきた甲斐があった、というものだが
それは嬉しいことではない。
スノーブーツなど役立たないに越したことはない。


永平寺まで続く参道は身延山久遠寺までの参道に
とても感じが似ている。
宗派は違うが、大本山の参道は皆同じなのだろう。
そういえば、善光寺もそうだ。

 積もって溶けた雪で滑らないように
慎重に、素早く歩く。





 

雪の永平寺。

やっぱり永平寺に来るなら冬だ。





木々の枝から昨夜降ったばかりの雪がぱあっと舞う。
差し込む太陽に反射してキラキラを光りながら落ちてくるのは
幻想的で美しい。




この景色を見られただけでも、ここに来た甲斐がある。





スリッパに履き替え、まずは「絶対に見逃さないで」という
傘松閣の天井を観る。

日本画の大家、と言われる人たちが競って描いたという
天井の絵は、彩色が鮮やかで禅寺の中とは思えないほど。




もちろん、だだっ広い。




その後は全部で900メートルもあるという回廊を歩く。

廊下も階段も、ぴかぴかに磨き上げられている。

「もう、鏡のようで顔が映りそうだわ。」
という私に、Hが
「映っているのは、あなたのこ・こ・ろ よ。」
と上手いことを言うので
「んまあ、洒落たことを言うじゃない。」
と盛り上がる。

本当は静寂の中、無言で歩かないといけないのだが
広いし遠いし寒いし、話くらいは許して欲しい。
 
 


回廊から見た永平寺内部をごらんください。









深い山の中、無駄が一切ない寺の中。
修行僧には大変な冬だろうが
雪の永平寺は一目観る価値がある。

永平寺に来るなら冬、雪の永平寺を観るべきだ。

この後、ウォシュレット付の東司(びっくり)をお借りし
温かい寺の一室で短い座禅体験をする。

講師はイクタ・トマ似の若い修行僧で
墨染の衣と青々と剃り上げられた頭の形が
それはそれは素敵だ。

私たちの回は女性ばかり6人くらいだったろうか。
若く美しい雲水の真ん前の席は気恥しかったので
Hに譲り、雲水の少し斜めの場所に座る。

半跏、という足の組み方が難しく
もこもこと厚着をしていたこともあり
思うように組めない。

「何も考えない」という(たった)1分間は
あ、太腿がプルプル・・・と思い続け
瞑想とは程遠い状態だった。

後で
「あの時は組んだ太腿が痛くて・・・」
と話したら、Hは
「私なんか、雲水さんが脚の組み方のお手本を
 見せてくれた時に、ほら、私、真ん前にいたじゃない?
 黒い衣から白い下着が見えちゃって(!)
 気になって気になって・・・」

とても無心ではいられなかったらしい。
気持ちはわかる。
センターの場所を譲った私は深い悔いが残った。

いやー、でも、永平寺、良かったわ。
また機会があったらぜひ参拝したい。



永平寺を離れて10分もしないうちに
昼食会場の店に到着。
個人経営の割烹の店のようだ。

「越前きたまえ寿司」「越前そば」「海鮮鍋」
「日本酒お猪口1杯」「そば煎餅」
という、文字通り盛りだくさんの昼食。

板前とお運びをほぼ一人でこなすご主人。
朝からてんてこ舞いだったに違いない。



焼き鯖としめ鯖の寿司が「きたまえ寿司」と言われるものらしい。
寿司はこれだけでなく、後になってマグロ2貫、鉄火巻き2つが
運ばれてきて、いくら私でもそんなに食べられない。




越前そばというのは大根おろしと削り節が薬味。
冷たい蕎麦に最初から出汁がかかっている、と
運んできたご主人が教えてくれる。

手打ちの太い蕎麦はガサガサという感じで
今までに経験のないものだ。
出汁の味はもう少し濃いのが好きだ。





甘エビ、帆立、イカ、白身の魚
豆腐、湯葉、生麩などの海鮮鍋。

お猪口の日本酒は一嘗めして、残りを鍋に入れる。
Hが考えたことだが、素晴らしいアイディアだ。

ツアーの食事に文句を言うのは間違っている、と
認識しているが、ツアーのアンケートには
寿司の数を減らしても差し支えないと思う、と
書いておいた。

もっと個人的な趣味を言うと
蕎麦があれば寿司はいらない。
ただ、これではツアーの目玉にはならないからダメだ。
だからアンケートにそんなことは書かない。


2日目を一気にアップ、と思ったが
まだまだ観光の場所があったので
昼食後の続きは次回に。
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