×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
小布施に行ったのはもう2週間も前のことだ。
その時は東京でも雪が降ったのだから
志賀高原の麓、小布施では雪が積もっても
全然不思議ではない。
小布施は昔から文化程度の高い街だったというのは
以前に書いた。
戦前から上下水道が完備し、カナダからの結核撲滅運動の
宣教師と医者を受け入れ、サナトリウムと、それに併設する
礼拝堂(チャペル)があった。とこれは父に聞いた。
ずいぶん前になるが、春スキーの帰りに小布施の街を
通っていたときに、美しい桜の群れが目に入った。
あまりにも見事だったので、寄り道をして桜を訪ねると
そこは、以前サナトリウムだった病院の庭だった。
誰でも自由に出入りできるので、それ以来、この時季に
小布施に行く時は必ず立ち寄る「私の中の桜の名所」に
なってしまった。
午前中は少し曇っていたものの、午後からは青空が広がった。
見事な枝垂桜。
桜だけでなく、この庭には連翹、雪柳、山吹、水仙などが咲き
繚乱の時には夢の中にいるような気持ちになる。
菫も多いが、雪が残っていて寒そうだ。
桜の向こうには雪をかぶった志賀高原の山々。
まるでヨーロッパの村の風景のようなこの建物が
庭の片隅にある。
脇には何気ない風にヒヤシンスも咲いて・・・
ここは
カナダ人の宣教師「スタート博士」が建てた、新生礼拝堂(New Life Chapel)
本当に小さい、としか言いようのない礼拝堂だが
この一帯の雰囲気は、この祈りの場があってこその
ものなのだ、と、妙に納得する。
静かで、確かな存在感を持つ礼拝堂だ。
折しも、病院の庭にある東屋では、年配のご婦人たちが
持ち寄ったお昼を広げていた。
静かで明るい庭の中で、ご婦人たちは穏やかに話しながら
桜を愛で、お茶を飲む。
なんと素晴らしいお花見の場所をお持ちなのだろう、と
しみじみ思ったことだった。
PR
カレンダー
04 | 2025/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
私のこと
HN:
椿
性別:
女性
趣味:
読書など
自己紹介:
老後はミモザ館(やかた)の
女主人になることを夢見つつ
4匹の猫と暮らす。
(いつの間にか5匹に)
女主人になることを夢見つつ
4匹の猫と暮らす。
(いつの間にか5匹に)
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
アーカイブ
ブログ内検索